これから読まれる方へ(2)世界帝国アスカ=パルティア 〜「栗本慎一郎の全世界史」書籍サイトより

ローマが繁栄した時代、キリスト教が生まれた時代、その東方、より強大な影響力を持った帝国が存在していました。その帝国の名はアスカ。。。教科書では触れられていない、噓みたいな本当の話。。



アレクサンドロスが外した王道である草原ルートをも押さえ、東西の交流を本当に支配し、歴史の真の動因を形成した大帝国がアスカである。


ヨーロッパ名はパルティアで、重要な時期重要な場所において500年にも及ぼうとする長期(前247〜後226年)にわたって存在した帝国だった。


パルティア帝国が遊牧民の帝国に特徴的な二重性(二重の王、二重の都市、二重の官制、あるいはついには二重の帝国、双子の重視)を持った国だったことも、本来はアスカと呼ぶべき国だったこともほとんど知られていない。愚かなことだ。


繰り返すが、このパルティアがなぜアスカという王朝名を持ち、アスカの国すなわち安息国と呼ばれるかと言えば、ただただ皇帝たちが自らそう名乗ったからである。だから、アスカが本名、それしかない。


日本のアスカの名称は、ユーラシアの草原を通ってここから来た、これもこれしかない。聖徳太子は、本当は、首都の名だけでなく国の名をアスカとしたかったと思える。」


​2013年4月13日刊行、「栗本慎一郎の全世界史」(技術評論社)より





★このページでは、本書を初めて読まれる方、その魅力をまわりの人に伝えたいと思っている方を対象に、栗本先生の「全世界史」のエッセンスを紹介しています。「面白い!」と感じられた方はぜひ本を手に取って、全体を通読してください!


★『栗本慎一郎の全世界史』書籍専用サイト http://kurishin2013.wix.com/kurishin-world


栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~

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