栗本先生、ロングインタビュー、まもなく公開。。。! by「栗本慎一郎の全世界史」

好評発売中の「栗本慎一郎の全世界史」(技術評論社)ですが、より多くの人に関心を持ってもらうべく、いま栗本先生への著者インタビューを準備中。。。


で、「忙しいから30分だけだよ」と言いながら、結局、1時間半。。。かなりのボリュームになったんですが、あまりカットできるところがなく、ほぼ全文掲載になりそうな勢いです。


公開に先立ち、インタビューの一部を紹介しましょう。



栗本:例えば江戸時代の人口の問題について過去に書きましたが、でも、この分野に関心のある人は現在のギリシャ危機には関心がないでしょう、普通。


――そうですね。


栗本:あるいは、ヨーロッパ近代の各民族における国家の成立といったことについて関心のある人はいるけれど、その人は蘇我氏の出自とか全然わからない。


――はい。


栗本:この本ではそうした一つ一つを全部並べている。それで、同じことを言おうとしている。だから、結果的に難しいです。


――先生の経済人類学には、そうした全体を捉える、いわゆる「生命論」の視点があるわけですよね?


栗本:最初からそういう視点で歴史をやろうと思ったんじゃないんですよ。一個一個を調べていくとどうも辻褄が合わない、それでずっと研究しているうちに、(歴史の本質が)生命論だということが見えてきた。


(1988年に上梓した)『意味と生命』の最後に「これからは歴史をやるんだ」と言っているのはそういうことなの。


――結局、一つ一つがつながっていったということですね。


栗本:そう。我々の社会が生命だということです。ガンがどうしたという話だけじゃなくて、むしろ社会がどうなるかということが我々の生命論であり、意味であると。

こんな感じに結構深いことを、さらっとおっしゃっています。近日、書籍サイトに掲載予定なのでお楽しみに! 本もぜひ購入してくださ〜い!





★『栗本慎一郎の全世界史』書籍専用サイト http://kurishin2013.wix.com/kurishin-world


栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~

栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~