1月26日の今日のひとこと
引っ越しに向けて徐々に準備が進んでいる今日この頃ですが、高層階という特殊な環境で過ごすのもあとわずかと思うとちょっと不思議な気もします。いまのマンションに移って2年になりますが、感覚的には山の中の庵に住んでいたような感じかな? 笑。
端的に言えば、やっぱり「下界」とは違う。高いところでしか味わえない感覚があって、それはどっちかというと形而上的なもの。スピリチュアルな感性と言ってもいいかもしれません。毎日のように高い場所から東京一円を遠望するというのは、確かにそれだけで精神面に刺激がある。おかげで夫婦ともに感性がすごく高まった実感があります。
ただ、こうした感性と引き換えに、体には相応の負担がかかっていた。逆に言えばリスクと引き換えに、自己の感性を高めるための体験を選んでいたということですが、山だったら高山病になりますね? 高地トレーニングでは体を慣らしながら適応させ、酸素の補給能力を一気に高めることで、下界に降りた時のミトコンドリア系の活性化を促しますが、それでも負荷はかかるので日常的にはやれません。
その日常的にやれないことを、(高地トレよりはかなりソフトな形で)毎日ジワジワと続けてたわけです。感覚は徐々に慣れていきますが、ヒトは基本的に平地で暮らす生き物ですから、見えないところで体はずっと緊張し続けてたでしょう。即病気にかかるようなレベルではないですが、この微妙な緊張感がつねにどこかにあり、住環境としては結局、最後までなじめませんでした。
もう少し細かく言うと、この微妙な緊張感が僕たちの間にいつもあったため、逆にコンディショニングにはとても敏感になった気がします。おかげで、この2年間で個人的には体調管理がかなりうまくなりました。その内容をこれからセミナーで話していくわけです。笑。ホント何が幸いするか(災いになるか)わかりません。高層階はこりごりという話ではなく、問うべきなのは良し悪しを超えて何を感じ、理解したかということ。「ここだけでしかできない体験」をヒトはいまのこの瞬間につねにしていて、それを未来につなげているわけです。
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