[コラム]サンクチュアリ
僕がこれまで根拠のない自信を持って生きてこられたのは、
自分の心の奥にサンクチュアリを持っていたからだと思います。
サンクチュアリ。。。それは何の制約もない、自由に考え、感じることのできる場所。
つらいことがあって逃げ込む場所ではなく、
自分自身が世界を見つめるために、ブレずに生きていくために必要な足場であり、
クリエイティブに生きるうえでの源泉でもあった気がします。
まあ、それはわざわざこんなふうに説明する必要なんかない、
僕にとってはきわめて日常的な世界でもあったわけですが、
最近気づいたのは、目の前の現実世界と微妙なズレがあったということ。
サンクチュアリの世界は、決して穢れのないピュアな世界なんかじゃなく、
文字通り、何をどう考え、発想してもいい治外法権の世界であったはずですが、
この世界で生きる上での処世術とか、お金とか、地位名誉とか、
そういう妙な生々しいものは知らない間に遠ざけられていた。
ほかならぬ僕の意思によって。。。最近、そのことに気づきました。
治外法権なのに、自分で勝手に排除して、制限を作っていた。
で、どうして不自由なんだろうと現実世界で思っていた。意識は自由なはずなのに。笑。
なんともまあ、この世界は矛盾に満ちていて、裏があれば表があって、
本当におもしろいなあと思います。
僕が常に変化し続けているように、サンクチュアリ自体も同じように変化し、生長している。
僕は確かにサンクチュアリと出会ったし、その瞬間もはっきり覚えている。
でも、それはもう過去の話で、決して大事なものではない。
大事なものはサンクチュアリすら生み出した、僕の感覚であり、意思であり、力。
僕は僕を信じて、いままで忌避し、目を向けてこなかった場所へ
怖がらずに一歩踏み出そうと思っています。