１月17日の今日のひとこと - 生命科学情報室

こんばんは。今日からずっと原稿書きの日々です。ほかに細かい仕事もありますが、今月末までに確実にやっていかないとならない書籍の仕事が4本くらいあるので、やっぱりこっちがメイン。なかなかやり遂げるには骨が要りますが、前に進んでいけばやがてたどり着きます。その意味では、案外と楽観視しています。

こうやって仕事をしながら感じるのは、結局のところ、人生には無限の可能性なんてないんだなあということ。そう感じるのは経験値の少ない若い時だけなのかもしれません。こんな言い方は素っ気がなくてつまらないかもしれませんが、実際はそんなことはなく、ヒトはできることを見つけてするようになる。

できることは限られている、時間的なことも含めてそう感じられるようになることは、他の誰でもない自分の生き方が確立されてきたからであって、これを能力の問題にしているうちは、自動的に展開されていく人生が感じられない、その意味で不自由な輪の中にいるということでしょう。

自由というのは「決められている」から自由なんです。放任と自由は違うと言いますが、その違いの最大のものはきっと「安心感」だと言えます。安心を得るためには、ヒトはこの世界が決められているものであることを知る必要がある。ヘンな話、ヒト以外の動物たちはみんなそれを知っています。カラダでわかっている。

ヒトは安心を忘れてしまったイキモノで、だからたくさんのない物ねだりに苦しまされて、余分なエネルギーを浪費する。それが若さの特権であるならば、僕たちは少しずつ成熟する必要があります。そして、できることをする、決められた道のなかを歩いていくことになるのです。

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