[コラム][本]「科学」という英知〜栗本慎一郎「パンツを捨てるサル」より
「今日のひとこと」に関連して、ずいぶん前にFBのノートにアップした次の言葉を再掲したいと思います。
栗本慎一郎先生の「パンツを捨てるサル」より。。
……けれども、じつはこうしたときこそ、科学が立ち上がるときでなくてはならない。科学には、たしかに近代科学と言われて、16世紀以来の近代社会を支えた性格が色濃くあるが、
しかし、全人類の全歴史にわたる節度ある知的思考がつめこまれている。
節度、というのは、やはりかつては夢多く、感受性の強い少年であった者たちが、
長じて科学者や思想家になり、「ここまではわかった」として死に、
つぎの時代の少年にその夢の追求を託したものという意味である。
(略)
だから、いまこそ、科学を真の科学にすることによって、
千年にもわたる少年たちの無念の積み残しを解決するよう旅立とうではないか。
あなたは、学問の千年以上の深みから、まだじゅうぶんにスリルを味わっていないのだ。
パンツを捨てるサル―「快感」は、ヒトをどこへ連れていくのか (カッパ・サイエンス)
- 作者: 栗本慎一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1988/04
- メディア: 新書
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