光岡知足「人の健康は腸内細菌で決まる!」(技術評論社)の増刷が決まりました。。。!

昨日、出版社から連絡があり、腸内細菌学の生みの親として知られる光岡知足先生の著書、


「人の健康は腸内細菌で決まる!」(技術評論社がメデタク増刷する運びとなりました!



刊行したのが2011年4月ですから、2年かかってじわじわと。。。ほとんど宣伝もせず(できず)、


忘れた頃に(?)増刷がかかるケースって、結構、珍しいと思います。


まあ、昨今の腸ブームも多少は影響しているのかな。。。? ただ、「知りたいサイエンス」シリーズが家庭医学の書棚に置かれることはあまりないので、


この分野のことをもっと知りたいという潜在的な受容が大きかったのかもしれません。



光岡先生のお名前を初めて知ったという人も多いと思いますので、「生命科学情報室」HPで掲載中のロングインタビューのなかから、


いくつかメッセージを抜粋して紹介しておきましょう。




ビフィズス菌が多ければ健康になれるというわけではないということです。大事なのは割合です。


個人差はありますが、おおよその目安として20%という数字が維持できれば、その人は生涯にわたって健康でいられるでしょう。


どんな悪い菌でも、バランスが保てていれば悪さはしません。

あくまでもヒトの健康を維持するうえで善(プラス)か悪(マイナス)かということなんです。

どんなに健康であっても悪玉菌がゼロになるということはありません。


腸内には悪いものも必ず生息している。

それを人間の都合で無理に排除しようとしたら、かえってバランスが崩れてしまいます。


菌とは共生することが大事なんです。

世の中全体のことになると漠然としてしまいますが、私たちの体のなかには腸という一個の完結した世界(生態系)があります。

そこで見えてくる真理は、現実社会の雛型のような面があると言えます。


腸内では善も悪もどっちつかずのものも含め、すべてが一定の割合で共生していることが調和=平和の本質です。

邪魔だから排除しようというのは、自然の摂理に反します。

そもそも、自然界に善も悪もありません。善悪はあくまで便宜的なものなのです。

★詳細はこちら(生命科学情報室HPより)

●光岡知足氏インタビュー「全体の『2割』が変わるだけで調和が訪れます。
http://seimei-kagaku.info/archives/100

●光岡先生、ヨーグルトってどこまで体にいいんでしょうか?
第1回・ヨーグルトの菌=腸内のビフィズス菌とは限らない!?
http://seimei-kagaku.info/archives/2451

第2回・「生きた菌」が腸内に届くわけではない!?
http://seimei-kagaku.info/archives/2455

第3回・腸内細菌と仲良くなるための食事とは? 
http://seimei-kagaku.info/archives/2465





人の健康は腸内細菌で決まる ?善玉菌と悪玉菌を科学する― (知りたい!サイエンス)

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