今日のひとこと〜朝、久々にグルジェフの「第四の道」について考えてみた。。。

学生時代によく読んだG.I.グルジェフの思想に、「四つの道」という捉え方があります。先日、ちょっと思い当たることがあって調べてみたんですが、これがなかなか面白い。


四つの道とは、いわく「真善美へ自分を向かわせ、より高次の意識的な源泉からの流れに自分を同調させる」。。。こうした自己探求のための用意された道。


一般的には、三つの宗教的な伝統があると、グルジェフは語っています。


一つ目が、ファキールの道。

二つ目が、修道僧の道。

三つ目が、ヨーギの道。


ファキールは、肉体を酷使し、訓練することで自己開発を目指す。起点になるのは、「動作」。

修道僧は、自己犠牲、献身、祈りなどによって自己開発を目指す。こちらの起点は、「感情」。

ヨーギは、思索や瞑想によって自己揮発を目指す。こちらの起点になるのは、「思考」。


このどれにも特色があり、ここでは触れませんが陥りやすい欠点もあります。


ちょっと難しそうな感じはしますが、これは「自分を変えたい」と思った時の通り道のようなもの。おそらくヒトはこうした「道」のどれかに惹かれ、自分なりの自己開発、能力開発を進めていくんでしょう。


ただ、グルジェフいわく、本気で打ち込む場合、「世を捨て、家庭生活を退いて、全エネルギーを自分の生長に捧げなくてはならない」。


その意味では、誰もが極められるとは言い難い。そこで用意されているのが、第四の道。


こちらは「世間にありながら世間に属さず」、あくまで日常のなかで道を追求するというもの。グルジェフさんは、独自のワークを考案することで、上記の三つの道(動作、感情、思考)のすべてが開発できると、欲張りなことを説いてます。


でも、まあ、これがこれからの時代にもっともふさわしい道なのかな。僕もそんなふうに感じます。


すなわち、動作を磨き、感情を制御し、思考の罠から抜け出す。。。これを実現させるには、食事も大事だし、コンディショニングはなおのこと大事だということ。


いま多くの人が道つけている手法では、案外と逆の結果にもつながりかねないリスクもあるわけですが。。。


ちょっと手強い世界ではありますが、でも、ヒトの身体の構造を理解し、あとは素直である、本気である、前向きである。。。そんな条件がいくつか整っていけば、ある日忽然と、目の前に「第四の道」が開けてくるんじゃないでしょうか。






グルジェフ・ワーク―生涯と思想 (mind books)

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